車の便利さを実感した学生時代

私は昔からかなり放任的に育てられたのですが、回りを見るとお迎えが当たり前のように来ていて毎回腹が立ちました。車なら豪雨の日に合羽を着て自転車に乗り、カバンがびしょびしょになることもないのに。駅前には、おじさんから学生まで、迎えの車を待つ人であふれかえり、外に出たい私は憤慨する日々でした。女の子だから送り迎えしてあげないと、なんて聞くと、なんて甘やかしているのだと思ったものです。
このあたりから、私は車に対する憧れが強くなり始めます。重い荷物も運んでくれる、雨風にも負けないから天候に左右されないところ、移動に自転車のように体力を必要とせず、何人も一気に運べる。自分で運転したいとはまだ思いませんでしたが、このころはカーオーディオを取り付けたベンツと専属運転手がほしいと思いました。自分がまだ免許をとれない年だとわかっていたからです。
車なしの生活はしようと思えばできますが、やはり出かける範囲が狭くなることから出不精になりがちなのは否めません。